化膿性汗腺炎とは

HS(化膿性汗腺炎)は、
皮膚の下で炎症が起こり、しこりや膿瘍を繰り返す慢性の皮膚疾患です。

一度きりではなく、
同じ場所や近い場所に繰り返すことが特徴です。

見えにくい場所にできることも多く、
周囲に理解されにくい病気でもあります。

HSでは、主に次のような症状がみられます。

  • 皮膚の下に硬いしこりができる
  • 強い痛みを伴うことがある
  • 膿が出る
  • 治ったと思っても再発する
  • 皮膚の下でトンネル状につながることがある

症状の強さや頻度は人によって異なります。軽い段階で気づく人もいれば、繰り返すうちに広がっていく人もいます。

HSの原因は、単純な「感染症」ではありません。

皮膚の構造や体質、免疫の反応などが関係していると考えられています。
衛生状態が悪いから起こる、という病気ではありません。

誰かのせいでも、努力不足でもありません。

HSは、摩擦や汗の影響を受けやすい部位に起こりやすいとされています。

例:

  • わき
  • 鼠径部(足のつけ根)
  • お尻
  • 乳房の下
  • 太もも内側 など

ただし、これ以外の場所に出ることもあります。

HSには、症状の広がりや繰り返しの程度に応じた分類があります。

  • 単発で比較的軽い状態
  • 繰り返し起こる状態
  • 広範囲に及ぶ状態

重症度は「人の価値」や「努力」とは関係ありません。早い段階で相談できることは、大切な一歩です。

HSは、症状の経過や部位、繰り返しの有無などをもとに、医師が総合的に判断します。

発症から診断までに時間がかかることも少なくありません。

「何年も別の診断だった」という声もあります。

違和感が続く場合は、遠慮せずに相談してよい状態です。

HSの治療は、

  • 外用薬
  • 内服薬
  • 処置や手術
  • 痛みや創傷ケア

などを、症状に応じて組み合わせて行われます。

「完治」というより、症状をコントロールしていく という考え方が中心になります。

詳しくは「治療について」のページで整理しています。

HSは、身体だけでなく、

  • 仕事
  • 外出
  • 人間関係
  • 心の状態

にも影響を与えることがあります。

だからこそ、
治療だけでなく「生活の視点」が大切になります。

最後に

HSは、
「気のせい」でも「我慢すべきもの」でもありません。

あなたの感じている痛みや不安は、軽く扱われるものではありません。

まずは正しく知ること。
そして、必要であれば相談すること。

ここは、そのための入口です。